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バルセロナ観光で感じた事_2017.04.26-


バルセロナの中心地であるディアゴナル通りに面したホテル(Wilson Boutique Hotel)で宿を取った。歴史的な石作りの建築が立ち並び、品のある空気が漂う。

中心街ということもあり交通整備がされている。海外では導入している車、自転車のセパレートレーン。混在しながらも整備され規則正しく、街はシンプル。もちろん過度な広告もほとんど見当たらない。とても気持ちが良い。また街の中に緑が多いことに気がつく。建物も高さがあるので、大きなカエデのような常緑樹やヤシの木が植えてある。ここには野生のインコが住んでいるという。朝、それらしき鳴き声を聞いた。緑があることで街中に潤いが生まれる。またよく考えられているなと感じたのは、ゴミ箱の存在。

街中どこにも点々とゴミ箱が設置されているから、街はきれいだ。

 これらの整備はバルセロナオリンピックが始まる前に一斉に整備が進められたそうだ。

ガウディの建築はひと気は異質な空気を放っているが他の建築物と同化し、街に馴染んでいる。歴史を感じる。もっとも目を引くのは外装の装飾。見ていて飽きないくらいたくさんある。

街中を散策しているとよくホワイエ(広見)に出会う。

例えばレイアール広場。噴水やヤシの木やガウディが最初にデザインした街灯などがある場所。いわゆる中庭空間が広がる。そこでは色んな人たちが思い思いの時間を過ごしている。とても心地よい空間であるし、日本にももっとこういう空間が生まれたら面白いのになぁと夢想する。都市計画、町づくり、コミュニティ、などなどに広がり、人種を越え色んな人と繋がれる場、共有できる場。

スペインの至る所にあるホワイエは都市計画の特徴のようだ。建物の中央部分を集える広見として活用し、賑わいを造り出した。噴水の音も心を潤してくれるようだ。

昼食を取ったランブラス通りもそのような印象を受けた。飲食店や施設が入る建物と建物の間に大きいストリートを設け、テントを設けランチスペースに、また大道芸の表現の場、絵描きやお土産屋さんが並ぶ。とても活気がある。活気があるところには人は自然と集まる。海外のこういう場所を訪れることが出来、とても嬉しい。

 お土産は近辺であればどこも同じようなものばかりだが、安いので気軽に買える。日本では露店(観光客用というか)が少ない印象。お店に入るより、気軽さが数倍アップするから良いなぁと感じた。

 感慨深かったのは、街が賑やかで品があり、どこでも自然を感じれる、都市と自然が共存しているところだ。これからのデザインは都市や街や地域、集落などそれぞれを巻き込んだ大きな箱から創造し、その中に必然的に生まれるもの(光環境やイベントなど、発想が生まれてくる泉的存在)を通して地域が活性化していけば一人一人が誇れる街、地域ないしは日本ということにつながるのでは、、、と考えてみた。

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