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YU OKADA

Graduation Woks

Light Forest ー故人を偲ぶ、光の追悼空間ー

 

 私にとって光は生き物である。光がつくる表情には人々は、懐かしさや儚さを想うものである。自然がつくりだす何気ない様々な光たち。

そこには今失われつつある、光の魅力があるのではないか。これらの考えから一般的な葬儀場・墓地との関係の間に新しく祈りの場をつくる。光を形にし、人々が心から光と向き合うことで、生命を感じとれるのではないか。「生命・循環・祈り」そこには人と光が内面的に繋がるきっかけがあると考える。

minamo

光の体感型作品 2011
素材:ポリカプラダン、カラーフィルム、テグス、ワイヤー

 

 大学院で光を軸に作品制作を行う中で、光には生命が宿ると感じる。光や影は常に変化し、新しい表情を見せてくれる。光は生きる物すべてにおいて欠かせない。しかし、人間は生活の中で光(照明)はあって当たり前と感覚的に認知している。光の温かさを体感することより機能ばかりに目がいき、本来の光の魅力は感じにくくなっているのが現状である。そういった中で当たり前にある光の魅力を、この作品では体感型の光の装置として実際に触ったり回したりしながら、肌で体感してもらいたいと考えた。そうすることで日常にあるありがたさや面白さを感じてもらえるのではないかと思い、制作した。

「 清らかなる時間 」― 光との関わり方を探究する光空間の研究 ―

 

 “光に想いを巡らす”2年間の光の研究制作において、「より近い距離感で光と接し、体感する」を軸に人と光の関係性について探究してきました。プリミティブな人の行為(触る、入る、参加するなど)の中で、光本来の美しさや心地よさを実験空間の中で体感し、喚起させるきっかけを創りたいと様々な実験を行ってきました。今や私たちの生活にはたくさんの光が溢れています。その中でどのような形で光と関わっていくか、意識していくかが光の豊かさの発見に繋がると考えます。

 本作品は体感型の光の装置です。「光を吸って膨らんだ雲の中のような、光が漂う空間」を目指し、中に入った時に光そのものに包まれたかのような体験をしてほしいと考えました。ある限定された領域の中で光に包まれる時間、空間を創ることで光に対する感覚が研ぎ澄まされていくのではないかと考えています。これらの考えを体感型の光の装置を通し、投げかけたいと思います。

 

 

 

Project

広坂ライトプロジェクト
むつのはな ”冬の広坂に届く、光の贈り物”


 この企画は広坂振興会と金沢美大の環境デザインの学生が中心となり、冬の広坂を「文字と光で金沢の冬を彩り、人々の想いを繋いでゆく。」をテーマに企画した光のインスタレーションです。金沢市役所をメイン会場に光のオブジェ、中心には参加型の照明を置き、人々の願いを記載した帯を結ぶことで様々な人とつながることを試みた。また通りを楽しめるよう、サインとして広坂通りの数店舗のウィンドウにもライティングを行った。

 

展示場所:石川・金沢

企画:金沢美術工芸大学、広坂振興会

ディレクション:岡田悠

デザイン:岡田悠、遠藤友莉奈、姚瑤、安藤貴文、大峯竣平、杉浦一倫、高井茜、西川千尋、森西真美、

         小林佳奈子、志村洸賀、野田紗代

 

プロダクション:金沢美術工芸大学、ナカダ、スクリーンプロセスクニエダ、ヤマギワ

クライアント: 広坂振興会

撮影:山戸康嗣 

 
 
HIROSAKA LIGHT PROJECT   Mustunohana

Location: Kanazawa , Ishikawa

Exhibition Period: December 2010

Project Planning: Kanazawa College of Art , Hirosaka Promotion Association

Direction: Okada Yu

Design: Okada Yu , Endo Yurina , Yao Yao , Ando Takafumi , Omine Shumpei , Sugiura Kazumichi , Takai Akane ,

              Nishikawa Chihiro , Morinishi Mami , Kobayashi Kanako , Shimura Koga , Noda Sayo

 

Production:Kanazawa College of Art , Nakada , Screen Process Kunieda , Yamagiwa

Client: Hirosaka Promotion Association

Photograph: Yamato Yasuji

Copyright © 2015 Yu Okada All Rights Reserved.

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